名護・自然観察日記

名護で出会った生きものを中心に紹介します。

2017年 やんばる その1

170515ヤンバルクイナ3
                                                 2017年5月15日 ヤンバルクイナ
やんばるへ鳥見に行ってきました。
先日のやんばるは天気予報がはずれ、雨の中車の窓も開けられず山の中をただただ移動するだけでしたが、
今回は午前中はなんとか晴れ、沢山の鳥たちを見ることができました。




170515ヤンバルクイナ2
                                                 2017年5月15日 ヤンバルクイナ
先日ヤンバルクイナの野犬被害の報道があった楚洲へも行ってきましたが、
かつてあれほど見られたヤンバルクイナは、報道を裏付けるかのように皆無でした。
問題となっている野犬も見かけましたが、楚洲から離れた山中でした。
行動範囲が広い野犬による被害であれば、隣りの伊部や安田地区でも減少しそうですが、
同地区ではヤンバルクイナの姿声とも確認できましたが、楚洲では鳴き声すら聞かれませんでした。



170515ヤンバルクイナ1
                                                 2017年5月15日 ヤンバルクイナ
ヤンバルクイナは警戒心が強い鳥だったため、研究者の発見が1981年と遅かったことを考えると、
楚洲のような開けた場所に出没すること自体不自然な状態だったのかもしれません。
交通事故防止のための道路脇の除草、清掃、白線などの効果もあったはずですが、
野犬による被害だけで楚洲の個体数が4年間に10分の1までに減少するとは、にわかには信じられません。




170515ホントウアカヒゲ3
                                             2017年5月15日 ホントウアカヒゲ メス
ヤンバルクイナとは対照的に、ホントウアカヒゲは沢山確認することができました。
地上で餌を探すことが多いホントウアカヒゲ。個体数が増加しているのかは知りませんが、
マングース対策事業の成果が上がっていることを感じました。





170515ホントウアカヒゲ1
                                             2017年5月15日 ホントウアカヒゲ メス
メスは尾羽を立てて踊り、オスは澄んだ美しい声で歌っていました。







170515ホントウアカヒゲ2
                                             2017年5月15日 ホントウアカヒゲ メス








170515リュウキュウヤマガメ
                                              2017年5月15日 リュウキュウヤマガメ
道ではリュウキュウヤマガメが日なたぼっこ。







170515リュウキュウヤマガメ2
                                              2017年5月15日 リュウキュウヤマガメ
後ろ脚には歩くのにも邪魔そうな、6〜7mmほどの大きなダニがついていました。







170515ノグチゲラ1
                                                2017年5月15日 ノグチゲラ メス
ノグチゲラも姿、鳴き声、ドラミングと複数の箇所で確認できました。







170515ノグチゲラ2
                                                2017年5月15日 ノグチゲラ メス
この時期は子育ての真っ最中。しばらくはやんばる通いが続きそうです。






スポンサーサイト
  1. 2017/05/16(火) 12:27:06|
  2. ホントウアカヒゲ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

2017年 リュウキュウアカショウビン その1

170507リュウキュウアカショウビン3
                                           2017年5月7日 リュウキュウアカショウビン
今年もリュウキュウアカショウビンの繁殖の季節が訪れました。

今年の初鳴きは4月5日と例年より早かったのですが、この春は寒い日が多く、
暖かい南の島から渡って来たリュウキュウアカショウビン達も、戸惑っていたかもしれません。

また今年の春は雨が少なく、県内のダム貯水率も5月3日の時点で45%を下回り、
落ち葉の下に産み落とされたイボイモリの卵が干涸びる恐れがあったので、
川の水を汲んで掛けてあげたほどでした。


170507リュウキュウアカショウビン1
                                           2017年5月7日 リュウキュウアカショウビン
そんな気まぐれな天候も、ここに来てようやく梅雨の走りを思わせる雨の日が増え、
鳥達の餌となる小動物が増える、うるおいの季節が始まりました。

昨年4羽の雛が巣立った営巣木で、今年も営巣してくれるかとチェックしているのですが、
何時倒れてもおかしくない状況を感じ取ったのか、今のところ営巣の気配はありません。

また、昨年からマークしていた別の営巣木も、春を迎える前に倒れてしまいました。


170507リュウキュウアカショウビン2
                                           2017年5月7日 リュウキュウアカショウビン
そんなこんなで、ここ数日は新たな営巣木を探すべく森を回っていたのですが・・・いましたいました!
昨日は求愛行動をとるカップルが、
また、本日は別のカップルが巣作りする姿が確認できました。






170507リュウキュウアカショウビン4
                                           2017年5月7日 リュウキュウアカショウビン
アカショウビンは約10日掛けて5〜7個の卵を産むそうなので、
抱卵するまで、そっと待つことにしました。







  1. 2017/05/07(日) 18:44:00|
  2. リュウキュウアカショウビン
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

名護岳の4月

170415イルカンダ

タカの渡り調査は継続中ですが、この時期の名護岳の様子も紹介します。
写真はイルカンダの花ですが、森のあちらこちらで咲いています。






170421イルカンダ1

イルカンダの花が咲くと、見慣れた亜熱帯の森がジャングルのような景色になるので、
とても好きです。






170421イルカンダ2

落ちた花弁や、焼けたオイルのような臭いを頼りに探すと、見つけることができます。







170409オオシマカクムネベニボタル

4月の前半は、森の中薄暗い場所や山頂のような明るい場所でも、写真のオオシマカクムネベニボタルに出会うことができます。
15mm程度の大きさですが、鮮やかな紅色をしているので、少し注意して探せば見つけることができます。






170424オキナワルリチラシ1

4月はオキナワルリチラシの繁殖期でもあります。







170424オキナワルリチラシ2

オキナワルリチラシは、クシ状でくるんとした触角と、ビビッドなブルーと反対色のイエローをまとった、
おしゃれな蛾の仲間です。






170424オキナワルリチラシ3

タカの出現を待っている山頂で、オキナワルリチラシが頻繁に飛び回ると、
飛びものに反応してしまう悲しい性で、ついついレンズを向けてしまいますが、
サイズも小さく、不規則に飛ぶので、ファインダーに納めるのもひと苦労です。






0Y8A1026.jpg

今年は2年ぶりに写真のミゾゴイに逢うことができました。
繁殖のために北上する途中で名護岳に寄ってくれる、いつもの個体だと思います。
残念ながら今回は撮影には至りませんでしたので、2年前の写真をアップしました。






  1. 2017/04/25(火) 16:02:24|
  2. イルカンダ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

2017年 名護岳 春季タカの渡り調査 その1

170330サシバ1
                                                     2017年3月30日 サシバ
今年も3月12日よりタカの渡り調査を行っていますが、数も種類も少なめです。







170330サシバ2
                                                     2017年3月30日 サシバ
もう少し渡ってくれると,調査にも張り合いが出てよいのですが、
名護岳の春は毎年こんな感じなので、特に落胆もせず、
記録を付けることこと自体に意味があると思いつつ、





170330サシバ群れ
                                                   2017年3月30日 サシバ群れ
それでもやっぱりもっと大きな群れが見たい・・・







170404サシバ幼鳥1
                                                    2017年4月4日 サシバ幼鳥
そんな春のタカの渡りなので、サシバが近くを飛んでくれるだけでもうれしくなります。







170404サシバ幼鳥2
                                                    2017年4月4日 サシバ幼鳥








170408サシバ1
                                2017年4月8日 サシバ
今日のサシバは特に近かったし、







170408サシバ2
                                                     2017年4月8日 サシバ
かわいく、







170408サシバ3
                                2017年4月8日 サシバ
美しく、







170408サシバ4
                                                     2017年4月8日 サシバ
そして、かっこよかった。







170408サシバ5
                                                     2017年4月8日 サシバ
そんなタカの姿を間近で見るのも、タカの渡り調査の魅力の一つですが、
何よりもタカ達が地球規模で移動している姿をこの目で見届ける感じがいいのです。






170312ミサゴ1
                                                   2017年3月12日 ミサゴメス
今期サシバの次に多く確認しているのが、このミサゴです。
3月12日は約2時間で9羽が渡って行きました。






170404ミサゴ
                                                    2017年4月4日 ミサゴオス
二枚の写真を見比べると、オスメスの模様の違いが良く分かります。







170330ツミメス1
                                                    2017年3月30日 ツミメス
このツミは繁殖期のディスプレイフライト中の地付のツミです。







170330ツミメス2
                                                    2017年3月30日 ツミメス
地付ツミのディスプレイフライトは、毎年この時期に確認できますが、






170330ツミメス3
                                                    2017年3月30日 ツミメス
おそらくこの後、渡りのツミも入ってくるはずです。

その他、アマツバメ類も期待しているのですが、今年は今のところ少なめです。


2017年(Spring)春期 名護岳タカの渡り調査記録






  1. 2017/04/08(土) 18:53:38|
  2. タカの渡り
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

サバニの制作 その16

170402進水式1

4月2日 今年の1月5日から作業に取りかかった帆かけサバニ公開造船も、おかげさまで進水式を迎えました。







170402進水式2

お神酒には名護やんばるの水で造られた泡盛と、今回のサバニの材料である飫肥杉と同じ銘柄の芋焼酎が準備されました。







170402進水式3

稲嶺名護市長からは、サバニが浮かぶ名護湾を一緒に作って行きたいという力強いお祝いの言葉を頂き、
造船中にその作業を見学されたこともあり、訪れた人にこのサバニついて、うれしそうに自ら説明されていました。






170402進水式4

今回このサバニの制作を発注された佐藤さんは、この日が楽しみで興奮して眠れなかったと、子供のようなキラキラした目で話され、
多くの方のご好意で公開造船が実現できたことに、感謝の言葉を述べられていました。






170402進水式5

そしてこのサバニを造ったマコトと武林さん。
サバニは目的に応じて、また地域によってバリエーションがあること。造船行程も糸満と八重山では違うこと。
そして100年後はその時代の要求に応じて違うかたちのサバニが出現しているのではと、
サバニの多様性と進化について語っていたのが印象的でした。




170402進水式6

そして進水式に入りました。
進水式も糸満と八重山ではやり方に違いがあるそうですが、今回はマコトが造船技術を学んだ八重山式で行なわれました。






170402進水式7

今回この帆かけサバニ公開造船の監督・責任者であるフーカキサバニ代表の森さんは、
3ヶ月の製作期間を経て進水式の日を迎え一仕事を終えたと思われるでしょうが、
このサバニを今後どのように活かして行くかがむしろ重要で、
今日の進水式は、この「遥龍」号を使ってサバニ文化を広めて行くそのスタートラインに立つ日であると語っていました。




170402進水式8









170402進水式11

そしていよいよ海に浮かべます。
森さんは「産湯に浸かる」と表現していました。






170402進水式12

サバニは海に浮かべてはじめてその性能が確認できるので、
単船の状態で一周りし戻って来たマコトは、やっとほっとした顔になりました。






170402進水式13

続いて帆を揚げて走らせます。

ちなみに今回ここ名護でサバニが造られたのは、およそ60年ぶりだそうです。
名護湾もきっと祝福してくれていると思います。




170402進水式16

今度はアウトリガーを付けて走らせます。
アウトリガー付のサバニは初心者の人にも安心して乗ってもらえるので、
多くの人にサバニを体験して頂くのに、大変有効です。





170402進水式17









170402進水式9

今回の進水式には多くの方が集まってくださいました。

多くの人に祝福されるって、とてもすばらしいですね。

遥龍号とサバニ公開造船に携わった全てのみなさま、  おめでとうございます。





  1. 2017/04/03(月) 12:12:00|
  2. サバニ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
次のページ

プロフィール

細川太郎

Author:細川太郎
名護に住み、身近な自然のすばらしさに日々感謝しています。宝物は意外と自分の足下にあるものです。

※ 写真の無断複写や転用・転載はご遠慮下さい。

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (3)
サシバ (7)
タカの渡り (31)
アサギマダラ (3)
ミゾゴイ (2)
クモの巣 (2)
リュウキュウキビタキ (1)
ヤンバルクイナ (1)
ジュゴンの食み跡 (6)
リュウキュウアカショウビン (23)
コゲラ (1)
アマミヤマガラ (1)
ホントウアカヒゲ (2)
クチナシ (1)
リュウキュウハグロトンボ (1)
リュウキュウアオバズク (1)
ヒメアマツバメ (1)
アカハラダカ (3)
カラスバト (1)
ハリオアマツバメ (1)
クロビタイハリオアマツバメ (3)
ハイタカ (6)
アトリ (1)
ハヤブサ (1)
ツミ (1)
リュウキュウイノシシ (1)
ルリビタキ (1)
イボイモリ (3)
オオシマカクムネベニボタル (1)
オキナワルリチラシ (1)
海草 (1)
サガリバナ (1)
サバニ (16)
西表島 (2)
クロツラヘラサギ (1)
リュウキュウメジロ (1)
サツマニシキ (1)
ノグチゲラ (1)
コバノミヤマノボタン (1)
ヒョウモンカワテブクロ (1)
イルカンダ (1)
オリイオオコウモリ (0)

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR