名護・自然観察日記

名護で出会った生きものを中心に紹介します。

リュウキュウアオバズク

180612コバノミヤマノボタン2

名護岳に夏を知らせるコバノミヤマノボタンが咲き始めました。






180612コバノミヤマノボタン1

やんばると比べると開発が進んだ名護ですが、このコバノミヤマノボタンを見ると
名護岳にもやんばるを感じることができます。





180609コバノミヤマノボタン1








180624ピンクの粘菌

林道を歩いていると、足元に小さなキノコのようなものを発見しました。
あとで調べてみると粘菌とわかりました。

大きさは大きいものでも5〜6mm程度。
小さな生物ですが、とても愛らしい姿です。


180624リュウキュウアオバズク1

6月も終盤に差し掛かったある日、リュウキュウアカショウビンの卵が孵った頃を見計らい営巣木を見に行きました。
するとすぐ近くのカンヒザクラの枝にリュウキュウアオバズクのオスが止まりました。
同じ場所に留まっているところを見ると、近くに営巣木があるようです。

辺りを見回ると、リュウキュウアカショウビンの営巣木からわずか6m離れた場所に
リュウキュウアオバズクの営巣木がありました。
右を向けばリュウキュウアオバズク、左を見ればリュウキュウアカショウビン!
夢のような場所です!

180630リュウキュウアオバズク雛4

それから4日後同じ場所を再び訪れると、
今度は巣立ったばかりの雛がカンヒザクラの枝にちょこんと止まっていました。
巣立ちは昨日かあるいは一昨日でしょうか。



180630リュウキュウアオバズク雛5

刺激的な外の世界に飛び出した雛。
ちょっと疲れたのか、「にーぶい(眠たい)」していました。




180630リュウキュウアオバズク雛1

確認できた雛は2羽。
とても元気そうでした。





180630リュウキュウアオバズク1

そしてその枝の左側に目を移すと、親鳥がしっかり見守っていました。






180630リュウキュウアオバズク2

このブログを書いている7月1日現在、沖縄島には台風7号が接近しています。

順調に巣立った雛たちですが、この台風を無事に乗り切ることができるか。
経験がほとんど無い彼らに最初の試練が訪れています。





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  1. 2018/07/02(月) 06:30:00|
  2. リュウキュウアオバズク
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やんばるへ

180622やんばる

このところ忙しく、やんばるへ行く時間が取れず少々やんばる不足だったので、
やんばるを補給して来ました。






180622リュウキュウヤマガメ1

空梅雨だった沖縄島も、先日接近した台風6号がもたらした雨雲によって
ダムの貯水率は44.3%から70%超えるところまで一気に回復しました。






180622リュウキュウヤマガメ

この日も時より小雨がぱらつく空模様で、
雨の日に遭遇確率が高くなる写真のリュウキュウヤマガメにも出会うことができました。






180622リュウキュウキビタキ幼鳥

ヤマガメを観察していると、背後から聞きなれない鳥の声がしました。
振り向いて見るとリュウキュウキビタキの幼鳥がちょこんと枝にとまっていました。

親鳥の「もーいーよ」(私にはこう聞こえる)という声とは違う鳴き方でしたが、
森の中を元気に飛び回っていました。



180622ノグチゲラ巣立ち雛

林道を移動していると、そこら中でリュウキュウアカショウビンが鳴き合っていたので車を止めました。
アカショウビンの姿は見えませんでしたが、薮の向こうからノグチゲラの鳴き声がしたので、
鳴き声がする方を見ながらじっとしていると、姿が見えました。今年生まれの幼鳥です。

どうやら親鳥から餌の採り方を教わっていたようで、
しばらくすると2羽のノグチゲラが林道を横切り、隣の林に姿を消しました。


180622ノグチゲラメス

また別の場所では、木のウロの中で何かがゴソゴソ餌を探している様子。
ファインダーを覗きながら音の正体を待っていると、中からノグチゲラのメスが出て来ました。

こちらはまだ営巣中だったのか、近くに巣立ち雛の姿はありませんでした。




180622エビフライ

鳥が観察できそうな林道で車を止め、あたりを観察しながら歩いていると、足元にエビフライを発見!

これはケナガネズミが松の実を食べた残り。いわゆる食痕です。
ケナガネズミは、奄美大島、徳之島、沖縄島北部のみに生息する固有種で、絶滅危惧ⅠB類(環境省レッドリスト)。

久高奈津子さんのレポートによると、エビフライ状の食痕はケナガネズミ以外に移入種のクマネズミも食べ残すそうで
今回確認したもの全てがケナガネズミのものとは断定できませんが、
複数箇所で合計20個以上確認できたので、おそらくケナガネズミのものも多く含まれていると思われます。

・沖縄島やんばる地域におけるケナガネズミの食性と生息環境 久高奈津子,久高將和


180622ホントウアカヒゲ幼鳥2

道にしゃがんで、このエビフライを探していると、興味深そうにホントウアカヒゲの幼鳥が近づいて来ました。







180622ホントウアカヒゲ幼鳥3

ホントウアカヒゲの幼鳥はとても好奇心が強く、見る見るうちに近づき、
最短で1.8mのところまでやって来ました。






180622ホントウアカヒゲ幼鳥4

かつて私の地元の名護岳にも、このホントウアカヒゲが生息していたはずですが、
比較的地面に近い場所で営巣・採餌することや、このような好奇心旺盛な性格が災いして、
ノイヌやノネコ、マングースなどの移入種に捕食され、
名護岳から姿を消したのは、ノグチゲラより早かったのではないかと話す鳥の専門家もいます。

先日名護岳ではマングース犬の訓練が行われていました。
訓練師の話によるとやんばるではマングースの駆除が進み、訓練できないので、
マングースの多い名護岳で訓練を行なっているとのこと。

名護岳にホントウアカヒゲが戻る日は、まだまだ先のようです。





  1. 2018/06/23(土) 10:37:04|
  2. ホントウアカヒゲ
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イボイモリ孵化 その2

1805021イボイモリ孵化幼生2
                                                        イボイモリの幼生
前回の観察で孵化直後のイボイモリの幼生を観察するタイミングがわかったので、
天気を見計らって再び小さな水場を訪れました。

すると予想通り、孵化直後の幼生が見つかりました。




1805021イボイモリ孵化幼生4
                                                        イボイモリの幼生
観察のタイミングは雨の後なのですが、雨の日が続くような梅雨であれば孵化のタイミングは測れませんが、
今年の沖縄島は記録的な空梅雨で、雨の日が少ないため孵化のタイミングがほぼピンポイントでわかりました。






1805021イボイモリ孵化幼生6
                                                        イボイモリの幼生








1805021イボイモリ孵化幼生7
                                                        イボイモリの幼生








1805021イボイモリ孵化幼生1
                                                        イボイモリの幼生
とは言っても、空梅雨なので孵化した後が大変です。
雨が降り続いているのならともかく、今年の梅雨は雨が短時間で上がってしまうので、
体が干からびる前に水場に辿り着かなければ死んでしまうからです。





180604イボイモリ孵化幼生1
                                                        イボイモリの幼生
幼生は体をよじって跳ねて移動するので、移動したい方向にストレートに移動できないのが難点ですが、
親は水場のすぐ上に産卵するので、幼生は何度か跳ねることで徐々に水場に近づくことができます。





1805021イボイモリ孵化幼生3
                                                        イボイモリの幼生
あともうちょっと。
この幼生は水場のすぐそばまでたどり着きました。






1805021イボイモリ孵化幼生8
                                                        イボイモリの幼生
小さな水溜りは、たどり着いたばかりの幼生たちでひしめき合っていました。







1805021イボイモリ孵化幼生5
                                                        イボイモリの幼生
とりあえずここまで来れば一安心。







1805021イボイモリ幼生10
                                                        イボイモリの幼生
そして水場はこの通り、孵化したばかりの幼生たちでいっぱいでした。






  1. 2018/06/11(月) 19:10:33|
  2. イボイモリ
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名護岳のカワトンボ・イトトンボの仲間

180511リュウキュウハグロトンボメス1
                                                 リュウキュウハグロトンボ メス
木漏れ日が注ぐ静かな沢が好きなのですが、
そんな環境に暮らすリュウキュウハグロトンボも好きで、
ひらひら飛ぶその姿を見つけると、ついついレンズを向けてしまいます。





180511リュウキュウハグロトンボオス2
                                                 リュウキュウハグロトンボ オス








180511リュウキュウハグロトンボオス1
                                                 リュウキュウハグロトンボ オス








180515リュウキュウハグロトンボオス
                                                 リュウキュウハグロトンボ オス
こちらのオスは食事中でした。
といってもリアルタイムに気がついた訳ではなく、
PCの大きな画面で画像を確認して初めて気づきました。 老眼なので。

肉眼では気付かない世界が確認できるのも、写真の大きな魅力の一つですね。



180515リュウキュウハグロトンボオス2
                            リュウキュウハグロトンボ オス








180508オキナワトゲオトンボ1
                                                   オキナワトゲオトンボ オス
梅雨のこの時期は小さな水場にイボイモリの幼生を見に行くのですが、
水場では写真のオキナワトゲオトンボを見かけます。






180502オキナワトゲオトンボ1
                                                   オキナワトゲオトンボ オス








180509リュウキュウルリモントンボヤゴ
                           リュウキュウルリモントンボ ヤゴ
小さな水場を覗くと、リュウキュウルリモントンボのヤゴがいました。
ここはイボイモリの幼生が変態するまでの間過ごす大事な水場ですが、
イボイモリの幼生はリュウキュウルリモントンボや
オキナワトゲオトンボのヤゴの餌になっているようです。

ちなみに餌のイボイモリは、種の保存法の国内希少野生動植物種、
沖縄県の天然記念物に指定されています。


180510リュウキュウルリモントンボヤゴ羽化
                       リュウキュウルリモントンボ ヤゴの抜け殻
水際の植物の下には、リュウキュウルリモントンボのヤゴの抜け殻がありました。







180520リュウキュウルリモントンボオス2
                                                リュウキュウルリモントンボ オス
こちらがリュウキュウルリモントンボ成虫のオスです。








180520リュウキュウルリモントンボオス1
                                                リュウキュウルリモントンボ オス




 



180521リュウキュウルリモントンボオス2
                                                リュウキュウルリモントンボ オス
それにしても今年は梅雨時期に雨が少ない状況が続き、困ったものです。
座間味村では6月4日から給水制限が始まったようです。

沖縄地方の梅雨時期の少雨が気候変動の影響によるものかはわかりませんが、
何れにしても生物にとっては死活問題であるんことは間違い無いでしょう。



  1. 2018/06/05(火) 10:00:27|
  2. リュウキュウハグロトンボ
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ジュゴンの海 その7

180517干出食み跡1

春の大潮に合わせて、ジュゴンの餌場を歩いて観察してきました。

写真中央の筋状に海水が溜まっているところが、ジュゴンの食み跡です。





180517干出食み跡2

水面下にも、この通り沢山の食み跡が確認できました。







180517干出食み跡9

写真中央から右側が水面下の食み跡、
そして左側のマウンド状の藻場には干出した食み跡が確認できます。






180517干出食み跡6

短パンが濡れない浅い場所を選び、最干潮時の1時間ほど歩いて、
およそ70〜80本の食み跡が確認できました。






180517干出食み跡7









180517干出食み跡5

この干出した海草藻場にも食み跡が確認できました。
筋状に海草が無くなっているところが、ジュゴンが海草を食べた跡。

よく見ると筋が伸びる方向に対して直交するように、短い筋状のへこみが見えます。
これはジュゴンが海草を食べるときにアゴを動かしてできた砂の跡。

海中では常に潮が流れ、海底の砂も移動するので、
この短いへこみが鮮明なものほど、時間があまり経過していない新鮮な食み跡と考えられます。


180517干出食み跡8

食み跡近くで見ると、この通りへこんでいます。
ジュゴンは海草を地下茎ごと掘り起こして食べるので、海草を食べた跡はこのようには3〜4cm程度へこみます。

またジュゴンは海草を地下茎ごと食べるため、地下茎を掘り起こしやすい
写真のような海草がまばらに生える場所を好みます。




180517干出食み跡4

美味しそうな、ボウバアマモとウミジグサの仲間。







180517ウミガメ糞

帰り際、マツバウミジグサの横に海草を採餌する動物の糞を見つけました。
直径は3cm程度。おそらくジュゴン同様この海域で海草を食べるアオウミガメのものと思われます。

今回観察したこの場所では、1998年以降の20年間に、ジュゴンの食み跡が確認できなかったことがありません。
つまり、食み跡が確認できない場合は、ジュゴンの身に何かあったことを意味します。
そのためこの場所を訪れる度に、食み跡が無かったらどうしようと、ヒヤヒヤしながら海に入ります。

今回は沢山の食み跡が確認できホッとしていますが、このまま安全な海が維持できるよう、
これからも沖縄県に対して粘り強く働きかけて行くつもりです。


2018年5月22日 追記
沖縄県が平成28・29年度に行ったジュゴン保護対策事業の資料は、
下記のURLから確認できますので、是非ご確認ください。

ジュゴン保護対策事業実績等/沖縄県







  1. 2018/05/20(日) 17:15:57|
  2. ジュゴンの海
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プロフィール

細川太郎

Author:細川太郎
名護に住み、身近な自然のすばらしさに日々感謝しています。宝物は意外と自分の足下にあるものです。

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