名護・自然観察日記

名護で出会った生きものを中心に紹介します。

やんばるへ

180622やんばる

このところ忙しく、やんばるへ行く時間が取れず少々やんばる不足だったので、
やんばるを補給して来ました。






180622リュウキュウヤマガメ1

空梅雨だった沖縄島も、先日接近した台風6号がもたらした雨雲によって
ダムの貯水率は44.3%から70%超えるところまで一気に回復しました。






180622リュウキュウヤマガメ

この日も時より小雨がぱらつく空模様で、
雨の日に遭遇確率が高くなる写真のリュウキュウヤマガメにも出会うことができました。






180622リュウキュウキビタキ幼鳥

ヤマガメを観察していると、背後から聞きなれない鳥の声がしました。
振り向いて見るとリュウキュウキビタキの幼鳥がちょこんと枝にとまっていました。

親鳥の「もーいーよ」(私にはこう聞こえる)という声とは違う鳴き方でしたが、
森の中を元気に飛び回っていました。



180622ノグチゲラ巣立ち雛

林道を移動していると、そこら中でリュウキュウアカショウビンが鳴き合っていたので車を止めました。
アカショウビンの姿は見えませんでしたが、薮の向こうからノグチゲラの鳴き声がしたので、
鳴き声がする方を見ながらじっとしていると、姿が見えました。今年生まれの幼鳥です。

どうやら親鳥から餌の採り方を教わっていたようで、
しばらくすると2羽のノグチゲラが林道を横切り、隣の林に姿を消しました。


180622ノグチゲラメス

また別の場所では、木のウロの中で何かがゴソゴソ餌を探している様子。
ファインダーを覗きながら音の正体を待っていると、中からノグチゲラのメスが出て来ました。

こちらはまだ営巣中だったのか、近くに巣立ち雛の姿はありませんでした。




180622エビフライ

鳥が観察できそうな林道で車を止め、あたりを観察しながら歩いていると、足元にエビフライを発見!

これはケナガネズミが松の実を食べた残り。いわゆる食痕です。
ケナガネズミは、奄美大島、徳之島、沖縄島北部のみに生息する固有種で、絶滅危惧ⅠB類(環境省レッドリスト)。

久高奈津子さんのレポートによると、エビフライ状の食痕はケナガネズミ以外に移入種のクマネズミも食べ残すそうで
今回確認したもの全てがケナガネズミのものとは断定できませんが、
複数箇所で合計20個以上確認できたので、おそらくケナガネズミのものも多く含まれていると思われます。

・沖縄島やんばる地域におけるケナガネズミの食性と生息環境 久高奈津子,久高將和


180622ホントウアカヒゲ幼鳥2

道にしゃがんで、このエビフライを探していると、興味深そうにホントウアカヒゲの幼鳥が近づいて来ました。







180622ホントウアカヒゲ幼鳥3

ホントウアカヒゲの幼鳥はとても好奇心が強く、見る見るうちに近づき、
最短で1.8mのところまでやって来ました。






180622ホントウアカヒゲ幼鳥4

かつて私の地元の名護岳にも、このホントウアカヒゲが生息していたはずですが、
比較的地面に近い場所で営巣・採餌することや、このような好奇心旺盛な性格が災いして、
ノイヌやノネコ、マングースなどの移入種に捕食され、
名護岳から姿を消したのは、ノグチゲラより早かったのではないかと話す鳥の専門家もいます。

先日名護岳ではマングース犬の訓練が行われていました。
訓練師の話によるとやんばるではマングースの駆除が進み、訓練できないので、
マングースの多い名護岳で訓練を行なっているとのこと。

名護岳にホントウアカヒゲが戻る日は、まだまだ先のようです。





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  1. 2018/06/23(土) 10:37:04|
  2. ホントウアカヒゲ
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2017年 やんばる その1

170515ヤンバルクイナ3
                                                 2017年5月15日 ヤンバルクイナ
やんばるへ鳥見に行ってきました。
先日のやんばるは天気予報がはずれ、雨の中車の窓も開けられず山の中をただただ移動するだけでしたが、
今回は午前中はなんとか晴れ、沢山の鳥たちを見ることができました。




170515ヤンバルクイナ2
                                                 2017年5月15日 ヤンバルクイナ
先日ヤンバルクイナの野犬被害の報道があった楚洲へも行ってきましたが、
かつてあれほど見られたヤンバルクイナは、報道を裏付けるかのように皆無でした。
問題となっている野犬も見かけましたが、楚洲から離れた山中でした。
行動範囲が広い野犬による被害であれば、隣りの伊部や安田地区でも減少しそうですが、
同地区ではヤンバルクイナの姿声とも確認できましたが、楚洲では鳴き声すら聞かれませんでした。



170515ヤンバルクイナ1
                                                 2017年5月15日 ヤンバルクイナ
ヤンバルクイナは警戒心が強い鳥だったため、研究者の発見が1981年と遅かったことを考えると、
楚洲のような開けた場所に出没すること自体不自然な状態だったのかもしれません。
交通事故防止のための道路脇の除草、清掃、白線などの効果もあったはずですが、
野犬による被害だけで楚洲の個体数が4年間に10分の1までに減少するとは、にわかには信じられません。




170515ホントウアカヒゲ3
                                             2017年5月15日 ホントウアカヒゲ メス
ヤンバルクイナとは対照的に、ホントウアカヒゲは沢山確認することができました。
地上で餌を探すことが多いホントウアカヒゲ。個体数が増加しているのかは知りませんが、
マングース対策事業の成果が上がっていることを感じました。





170515ホントウアカヒゲ1
                                             2017年5月15日 ホントウアカヒゲ メス
メスは尾羽を立てて踊り、オスは澄んだ美しい声で歌っていました。







170515ホントウアカヒゲ2
                                             2017年5月15日 ホントウアカヒゲ メス








170515リュウキュウヤマガメ
                                              2017年5月15日 リュウキュウヤマガメ
道ではリュウキュウヤマガメが日なたぼっこ。







170515リュウキュウヤマガメ2
                                              2017年5月15日 リュウキュウヤマガメ
後ろ脚には歩くのにも邪魔そうな、6〜7mmほどの大きなダニがついていました。







170515ノグチゲラ1
                                                2017年5月15日 ノグチゲラ メス
ノグチゲラも姿、鳴き声、ドラミングと複数の箇所で確認できました。







170515ノグチゲラ2
                                                2017年5月15日 ノグチゲラ メス
この時期は子育ての真っ最中。しばらくはやんばる通いが続きそうです。






  1. 2017/05/16(火) 12:27:06|
  2. ホントウアカヒゲ
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ホントウアカヒゲ

110522ホントウアカヒゲ1

ホントウアカヒゲのメスが、水浴びを終えさっぱりしたところです。

やんばるに行けない欲求不満を解消するため、昔の写真をアップしました。(撮影:2011年5月22日)





110522ホントウアカヒゲ2.

ホントウアカヒゲは、70年代まで名護岳周辺でも確認出来たそうですが、残念ながら現在は確認出来ません。

原因は外来種のジャワマングースによる捕食です。




110522ホントウアカヒゲ3

ホントウアカヒゲは、地上に近い低い場所で営巣するため、卵やヒナが襲われるようです。

固有種の宝庫である沖縄島ですが、ジャワマングースや、野猫、野犬などの外来種により、安全な生息場所を奪われています。

原因を作ったのは私たち人間ですから、元の状態に戻す(近づける)責任は、私たちにありますね。



  1. 2014/05/14(水) 10:43:22|
  2. ホントウアカヒゲ
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細川太郎

Author:細川太郎
名護に住み、身近な自然のすばらしさに日々感謝しています。宝物は意外と自分の足下にあるものです。

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