名護・自然観察日記

名護で出会った生きものを中心に紹介します。

2014年 リュウキュウアカショウビン その12

140629アカショウビン1

6月29日、今日は息子の運動会だったので、午前中行なっていた観察を午後行ないました。

オスは普段よりやや遅いペースで餌を運んでいましたが、午後の給餌観察ははじめてだったので、午後はこんなものかと、特に疑問に思いませんでした。






140629アカショウビン4

メスは餌をくわえ巣の近くに止まり、食事だよとやさしく鳴きますが、なかなか巣に運ぼうとはしません。








140629アカショウビン5

今日はやけに警戒しているなと思ていたら、雛が巣穴から顔を出し、また中へ引っ込みました。

雛も随分大きくなったようです。


と、次の瞬間



140629アカショウビン6

巣穴から飛び出したのです。








140629アカショウビン8

巣立ちです。


雛が巣立つその瞬間に、正に立ち合ったのです。  
   
私は巣立ちを7月初めと予測していたので、不意打ちを食らった感じです。

それにしてもこの雛、ブサイク可愛いじゃありませんか!


140629アカショウビン9

巣立ったばかりの雛はおぼつかない足取りでバランスを崩し、今にも枝から落ちそうです。

親はやさしく鳴きますが、餌を運んではくれません。 おそらく私との距離が近かったので、枝から離れるよう促したのでしょう。

それでも雛はその場から離れられなかったので、メスも同じ止まり木に下りて来ました。




140629アカショウビン10

結局親子は互いに首を伸ばし、雛はようやく餌をもらうことができました。

それにしても雛の瞳の大きなこと! つぶらな瞳とは正にこの雛の瞳のことを言うのですね。

ちなみにこの時の餌は、殻が少し残ったアオミオカタニシでした。




140629アカショウビン11

その後、親は少し離れた枝に移り、雛に付いて来るよう促しました。

雛はようやく近くの枝に飛び移ることができたましたが、私との距離はむしろ近くなりました(距離3.1m)。

写真を別の角度から撮ろうとファインダーから眼を離した次の瞬間、雛はその場から離れ、見えないところへ飛んでしまいました。

巣穴に眼を移すと、巣立ち前の雛が残っていました。

残りの雛の巣立ちは、もう少し時間が掛かると予想し、この日の観察を終えました。



140629アカショウビン2.

次の日の午前中、いつもの場所で観察を始めました。

望遠レンズで巣穴を覗きましたが、雛は見えません。

しばらくすると、獲物探しでよく止まっていた枝にメスが姿を見せましたが、巣には寄らず、再び森の奥へと姿を消しました。

この時、全ての雛が巣立ったのだと悟りました。


5月2日からおよそ2ヶ月続いた観察も今日で終わると知り、なごり惜しい気もしましたが、

多くの感動を与えてくれたアカショウビンに対して、感謝の気持ちでいっぱいになりました。

この先雛が立派に成長し、無事に越冬地に渡ることを願っています。



確認出来た餌生物


カタツムリ類        15

ミミズ類          4

ムカデ類          6

クモ類           1

昆虫
リュウキュウツヤハナムグリ 3
リュウキュウドウガネ    1
不明甲虫          1
ハラビロカマキリ      1
クロイワニイニイ      5
クマゼミ          2
バッタ           1


爬虫類
ミナミヤモリ        7
アオカナヘビ        1
ヘリグロヒメトカゲ     1
キノボリトカゲ       2


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  1. 2014/07/03(木) 21:50:12|
  2. リュウキュウアカショウビン
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2014年 リュウキュウアカショウビン その11

140628アカショウビン3

6月28日。 この日オスは大きなムカデを捕まえて来ました。

ムカデは必至に抵抗しますが、オスは長い嘴の先端でムカデをくわえ、噛み付かれないように機敏に動き、

バッチバッチと勢いよくムカデを止まり木に叩き付けてから、雛に与えました。




140621ジャワマングース

1時間ほど観察したところで、2羽の親鳥がけたたましく鳴きながら巣の周りを飛び、何かを威嚇しました。

私の位置からその姿は見えませんでしたが、おそらくジャワマングースが巣の下を通ったのでしょう。

(観察場所で見かけたジャワマングース。 ガードレールの支柱にマーキング中)




140628アカショウビン5

いつもは警戒心が強く近くの枝には止まらないメスも、この時ばかりは私の目の前の枝に止り、しばらく下を警戒していました。

結局10分ほど近くの枝で警戒していましたが、その後いつものように餌を探しに森へと消えて行きました。


今回観察する餌生物の中に複数の爬虫類を確認していますが、オキナワトカゲだけは確認出来ません。

確認出来た爬虫類が、ミナミヤモリ(主に樹上)キノボリトカゲ(主に樹上)、アオカナヘビ(主に低木、草上)、ヘリグロヒメトカゲ(主に枯れ草下)に対し、

オキナワトカゲは地上性(開けた)のためマングースに捕食され、この辺りではほぼ絶滅したためと考えられます。


かつて、名護でもホントウアカヒゲが確認されていたそうですが、地上で餌を採り地上に近い場所で営巣するホントウアカヒゲは、

マングースの分布拡大とともに名護からその姿を消しました。

北部で進められているマングースの駆除事業のエリアを本部半島を含む名護まで拡大し、本来の生態系に戻す作業を進めて頂きたいと、心から望んでいます。



6月28日、確認出来た餌生物

オス:クロイワニイニイ1、ムカデ類2、キノボリトカゲ1
メス:不明甲虫1、リュウキュウドウガネ1、カタツムリ類1、ミナミヤモリ1、


確認出来た餌生物累計 6月28日現在

カタツムリ類        14

ミミズ類          4

ムカデ類          6

クモ類           1

昆虫
リュウキュウツヤハナムグリ 3
リュウキュウドウガネ    1
不明甲虫          1
ハラビロカマキリ      1
クロイワニイニイ      4
クマゼミ          2


爬虫類
ミナミヤモリ        6
アオカナヘビ        1
ヘリグロヒメトカゲ     1
キノボリトカゲ       2




  1. 2014/07/02(水) 16:31:14|
  2. リュウキュウアカショウビン
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プロフィール

Author:細川太郎
名護に住み、身近な自然のすばらしさに日々感謝しています。宝物は意外と自分の足下にあるものです。

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