名護・自然観察日記

名護で出会った生きものを中心に紹介します。

2014年 名護岳 秋季タカの渡り調査 その14

11月19日を最後にタカの渡りが確認出来なくなったので、20014年秋季の調査を(ひとまず)終えることにしました。

毎年のことではありますが、タカの渡りのピークともいえる10月の前半に、今年は二つの大きな台風(18号、19号)が立て続けに沖縄地方を通過したため、
カウント数は伸びませんでした。

去年と今年の秋季データを比較すると、以下の通りです。

         2013年     2014年
アカハラダカ   4992羽     1970羽
サシバ      3253羽     3851羽


140927アカハラダカ2

(2014年9月27日、アカハラダカ 幼鳥)






140930アカハラダカ6

(2014年9月30日、アカハラダカ オス 亜成鳥 次列風切換羽中)






141001アカハラダカ3

(2014年10月1日、アカハラダカ オス 成鳥)






141001アカハラダカ2

(2014年10月1日、アカハラダカ オス 成鳥。アカハラダカはほんと、キレイなタカですね。)






141007アカハラダカ2

(2014年10月7日、アカハラダカ 幼鳥)

アカハラダカとサシバの個体数の変動を見る上で、台湾南部墾丁での調査記録はとても参考になります。
墾丁のデータの過去と現在を比較すると、アカハラダカは個体数の減少が、サシバは個体数の回復傾向が伺えます。
http://raptor.org.tw/introduce-major-transit-observation-point-2/kenting.html

渡りをするタカ(タカ以外の鳥や動物も)にとって、繁殖地、渡りルート、越冬地のどれもが重要な棲息地です。
数を記録する調査は、個体群の状態を知る有効な手段です。
また、彼らを身近な生きものとして感じることができる良い機会にもなり、棲息環境を保全する意識を育てることにも繋がるので、お勧めします。



141014 ツミ

(2014年10月14日、ツミ 幼鳥。台風の通過待ちの間にカラスに襲われたのでしょう。尾羽を全て失っていました。)






141015サシバ7

(2014年10月15日、サシバ メス 成鳥)






141018サシバ

(2014年10月18日、サシバ メス 成鳥)






141019サシバ2

(2014年10月18日、サシバ 幼鳥)






141028サシバ1

(2014年10月28日、サシバ 幼鳥)

ところで、今年の渡りで特筆すべきことは、同じ時期に渡りをするハリオアマツバメが去年が6羽だったのに対し、今年は70羽と飛躍的に数が伸びたことと。
また、沖縄島では初確認のクロビタイハリオアマツバメが10月14日に1個体、10月23日に2個体の計3個体が確認できたことでしょう。
渡りの調査は、このような予想外の種との出会いがあるのも、魅力の一つです。



141021ハリオアマツバメ3

(0214年10月21日 ハリオアマツバメ)






141023クロビタイハリオアマツバメ6

(0214年10月23日 クロビタイハリオアマツバメ)






141025アマツバメ

(2014年10月25日 アマツバメ。アマツバメはハリオアマツバメのように人の近くを飛んでくれないのが残念。)



2014年 名護岳 秋季タカの渡り調査の結果は以下の通りです。

それにしてもこの表、画像なので重くなってしまい問題がありますね。 どうにかしないと・・・。


2014秋季タカの渡り4
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  1. 2014/11/29(土) 10:37:34|
  2. タカの渡り
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2014年 名護岳 秋季タカの渡り調査 その13

141021アサギマダラ

沖縄では、春と秋のタカの渡りの季節にアサギマダラの渡りも観察出来ます。

10月21日、風が強い山頂で、ぼろぼろになった翅で渡りをする個体を眼にしました。

ちっぽけな蝶の懸命な姿に、じ〜んとさせられました。

先月、市内の嘉津宇岳で確認されたアサギマダラは、群馬県でマーキングされた個体だったそうです。群馬県から沖縄島までは、軽く2000kmを超えます。


1411016アサギマダラ2

昨日も名護岳の森の中で、ふらふら飛ぶアサギマダラを見つけました。







1411016アサギマダラ

よほど疲れていたのでしょう、近くにいる私を気にも止めず、小さな枝で体を休ませていました。

先はまだ長いんでしょ。 ゆっくり、おやすみなさい。




  1. 2014/11/17(月) 10:48:47|
  2. アサギマダラ
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2014年 名護岳 秋季タカの渡り調査 その12

141106ハイタカ

11月2日にアカハラダカ6羽、サシバ37羽が飛去し、その後11月7日を最後にサシバの飛去は確認されなくなりました。

多くのタカが渡りを終えた現在、沖縄島を細々と渡っているのが写真のハイタカです。(撮影:11月6日 ハイタカ メス成鳥)





1411011ハイタカ1

毎日2時間ほど観察して、ハイタカ1羽という日が続いています。

毎回撮影アングルが真横で、距離も離れ、辛うじて証拠写真が撮れている状況です。(撮影:11月11日 ハイタカ 幼鳥)





1411012ハイタカ1

タカの渡り調査を始めた当初は、沖縄島にアカハラダカやサシバが渡っていることは知っていましたが,ツミやハイタカが渡っていることは知りませんでした。

観察を始めてしばらくすると、小さいタカが渡っていることに気付きましたが、距離が離れ同定が出来ませんでした。

写真の撮影距離を縮めることが可能となってから、それがツミなのかハイタカなのか同定出来るようになったわけです。

調査を目的にしていると証拠写真は重要ですね。(撮影:11月12日 ハイタカ オス成鳥)


1411013ハイタカ

経験を積むとそのうち双眼鏡で見ただけで種の同定が可能になり、

種が同定出来るようになると観察が楽しくなり・・・・観察にはまってしまうという結果になります。

(撮影:11月13日 ハイタカ 幼鳥)



1411013ツミ幼鳥

本日は久しぶりにツミの幼鳥も飛去しました。

観察もあと少し続けようと思います・・・一日1羽を見るために・・・。



2014秋季タカの渡3



  1. 2014/11/13(木) 12:20:08|
  2. ハイタカ
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2014年 名護岳 秋季タカの渡り調査 その11

141029ハイタカ

アカハラダカに始まったタカの渡りも、9月末にサシバが現れ、先日10月末のハイタカの登場で第三幕に入った感じです。

写真:ハイタカ幼鳥 10月29日





141029ハヤブサ

今年は例年と比べハヤブサも多く確認していますが、薄暗い早朝か、飛去する後姿ばかりで、

まともに写真を撮らせてもらえません。

写真のハヤブサ幼鳥は、しばらく名護岳をねぐらにしていたようで、早朝に数回確認しました。



141030サシバ

ここ数日雲が多く風の弱い日続き、サシバの渡り数も少なめでしたが、

天気が回復して北風が吹けば、もう少し渡りそうな気がします。





141030ハリオアマツバメ1

今年の秋の渡りの裏の主役は、このハリオアマツバメでしょう。

70羽の記録は過去最高です。


何だか締めくくり的な表現になりましたが、調査はまだ続けます(^^)。



2014秋季タカの渡り2



  1. 2014/11/01(土) 17:44:38|
  2. ハイタカ
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プロフィール

細川太郎

Author:細川太郎
名護に住み、身近な自然のすばらしさに日々感謝しています。宝物は意外と自分の足下にあるものです。

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