名護・自然観察日記

名護で出会った生きものを中心に紹介します。

名護岳の夏

160619ハシブトガラス
                                           2016年6月19日 オキナワハシブトガラスの雛
忙しさにかまけて、アップし損ねた写真を紹介します。

こちらはオキナワハシブトガラスの巣。
ツミの巣を探している時に見つけました。

巣の中にいた雛も無事に巣立ったようです。


160623オオゴマダラ
                                                  2016年6月23日 オオゴマダラ
連日30℃を超える暑さでしたが、森の中は過ごしやすく、
せせらぎが聴こえる森の中、複数のオオゴマダラが乱舞していました。






160623コバノミヤマノボタン1    
                                              2016年6月23日 コバノミヤマノボタン
今年の夏はリュウキュウアカショウビンの営巣を観察しに、頻繁に名護岳に通いました。
アカショウビンの営巣木に通う道中、道ばたにふと眼をやると、コバノミヤマノボタンが生えているのに気付きました。






160623コバノミヤマノボタン2
                         2016年6月23日 コバノミヤマノボタン
コバノミヤマノボタンは、この春に名護博物館のMさんと探して、
見つけられなかったところだったので、見付けたときはうれしくなりました。

ちなみにコバノミヤマノボタンは、沖縄島のやんばるのみに分布する固有書です。

一株見つかると、周囲に複数株あることにも気付きました。


160623サンコウチョウ
                      2016年6月23日 リュウキュウサンコウチョウ
リュウキュウサンコウチョウのオスでしょうか、枝から枝へ移動しながら、
森の中に美声を響かせていました。

暑い夏は、森に入って小鳥達の美声を聴きながら涼をとるのも良いものです。





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  1. 2016/08/18(木) 17:17:36|
  2. コバノミヤマノボタン
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ジュゴンの海 その5

2007年より継続している北限のジュゴン調査チーム・ザンによるジュゴンの食性調査を、
先日ようやく終えました。

DPP07E008020E3502.jpg
                         記録ボードを片手に海草を調べる調査員




例年調査は台風の影響でしばしば中断していましたが、今年は沖縄島に接近する台風が無く、
お陰で調査は順調に進んだのは良いのですが、台風で海が荒れない分、上昇した海水温が下がらず、
サンゴの白化が起き始めていました。

DPP07E008020E2001.jpg
                                                      白化したミドリイシ類





ジュゴンの餌場である海草藻場は、台風などによる波浪の影響を受けやすく、私たちがモニタリングする海域では、
過去の航空写真の比較により1990年ころから海草藻場が縮小してきたことが分かりました。

DPP07E008020E2605.jpg
                              ジュゴンの食み跡を手で辿る



毎年のように襲来する台風ですが、2014年の夏以降は大きな台風が名護市に接近しておらず、
その結果過去に台風で面積を減らした海草藻場が、徐々に回復してきたようです。

今年は特にジュゴンが好むと言われているウミヒルモの勢力が盛んでした。

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                                          ウミヒルモが優占する藻場で確認した長い食み跡

調査中そんなウミヒルモが優占する藻場で、ジュゴンのものと思われる糞を見つけました。
サイズ、量ともかなり立派?です。

この海域では、大型草食動物としてジュゴンの他にアオウミガメが棲息しています。
ジュゴンは摂取した海草を7日間前後という長い時間を掛け消化し、海草を利用し尽くしてから排出するため、
海草はすっかり消化され、その糞は練りあん状になります。
それに対してアオウミガメの糞は未消化の海草を多く含みます。
今回見つけた糞はサイズもさることながら、前者の状態の糞だったので、ジュゴンのものと確信しました。

DPP07E008020F0213.jpg
                              ジュゴンのものと思われる糞




環境省が行なった「ジュゴンと藻場の広域調査」では、2003年に沖縄諸島周辺に棲息するジュゴン個体群の特性を、
ミトコンドリアDNAの解析によって明らかにする試みが行なわれ、ジュゴンの骨標本、干肉、表皮資料とともに、
予備実験として鳥羽水族館で飼育されていた個体の糞からミトコンドリアDNAを抽出し、解析に成功しています。

DPP07E008020E2937.jpg




つまり糞は、野生下のジュゴンを捕獲することなくその個体の遺伝学的特徴を明らかにする可能性を秘めた、
重要なサンプルなのです。
早速糞は冷凍し、分析を行なっている研究者へ送りました。
なんとかミトコンドリアDNAの抽出に成功することを祈っています。

DPP07E008020F0046.jpg
                                  糞を採取する調査員






そして今回も沢山の食み跡が確認できました。

DPP07E008020E3006.jpg
                       ベニアマモが優占する藻場で確認した食み跡








DPP07E008020F2A34.jpg
                                            ウミヒルモが優占する藻場で確認した食み跡








DPP07E008020F2F17.jpg
                                            ウミヒルモが優占する藻場で確認した食み跡








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                                       海水温の上昇にも負けずに成長するユビエダハマサンゴ






海水温の上昇は気になりますが、ジュゴンの食卓は今年も健全でした。

DPP07E008020F3808.jpg









  1. 2016/08/03(水) 08:58:06|
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Author:細川太郎
名護に住み、身近な自然のすばらしさに日々感謝しています。宝物は意外と自分の足下にあるものです。

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