名護・自然観察日記

名護で出会った生きものを中心に紹介します。

ヒョウモンカワテブクロ

030914ヒョウモンカワテブクロ
                                    2003年9月14日 ヒョウモンカワテブクロ 名護市東海岸にて

2003年9月14日、名護市東海岸にてジュゴンの食み跡を調査していた時に、この見慣れないヒトデを発見しました。

写真を撮り早速図鑑などで種を同定しようとしましたが、まったく分からず、
国立科学博物館・動物研究部 藤田敏彦先生に写真を見て頂き、
Pentaster obtusatusではないか、とのご返事を頂きました。(当時、和名もついていませんでした。)

あれから13年、新聞に見覚えのあるヒトデの写真が!
           ↓
2016年10月11日 琉球新報 ヒョウモンカワテブクロ世界初展示 沖縄美ら海水族館
「【本部】沖縄美ら海水族館は6日から、世界で初めてヒトデの一種「ヒョウモンカワテブクロ」を展示している。31日まで。
2個体を展示しており、今年4月に本部町沖で、8月に恩納村沖でそれぞれ採取した。

 同種でも個体によって色はさまざまで、主にインドネシアからフィリピンの浅い海域に生息しており、
直径約20センチのコブヒトデの仲間。沖縄美ら海水族館によると、琉球列島で見つかるのは非常に珍しく、
1933年に八重山で採取されて以来、数例しかないという。」(琉球新報電子版より)


美ら海水族館HP
   ↓
世界初展示!稀種「ヒョウモンカワテブクロ」
「ヒョウモンカワテブクロ
学名:Pentaster obtusatus
直径20センチほどのやや大型のヒトデ。体表面が1㎜ほどの細かい半球状のコブで覆われており、ざらざらとした感触のコブヒトデの仲間。
これまでの記録ではインドネシア-フィリピンの浅海域に偏在し、琉球列島では非常に稀な種類。
和名は2015年3月に、木暮陽一博士(国立研究開発法人 水産研究・教育機構 日本海区水産研究所)によりつけられた。」(同HPより)

ヒョウモンカワテブクロという和名が、2015年についたんですね。
と言うことで、早速美ら海水族館に2003年の情報を提供しました。

新種が続々と発見されている大浦湾もそうですが、やはり名護の海は魅力的ですね。






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  1. 2016/10/31(月) 12:13:21|
  2. ヒョウモンカワテブクロ
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2016年 名護岳 秋期タカの渡り調査 その7

161026ハリオアマツバメ1
                                               2016年10月26日 ハリオアマツバメ
今年の秋は、写真のハリオアマツバメが例年よりもかなり多く渡っています。
(10月27日現在 161羽)






161025ハリオアマツバメ1
                                               2016年10月25日 ハリオアマツバメ
10月21日には、早朝雲の中を30羽の群れで現れました。







16102サシバ_ハリオアマツバメ
                                     2016年10月26日 サシバの群れとハリオアマツバメの群れ
また昨日26日には、サシバの群れと混ざる場面もありました。







161024ハリオアマツバメ
                                               2016年10月24日 ハリオアマツバメ
本種は日本で見られるアマツバメの仲間の中では最大で、スピードも速く、この鳥を襲う捕食者がいないためか
人間すら恐れず、観察者である私のすぐ横をびゅんびゅん飛び去って行きます。






161025アマツバメ
                                                  2016年10月25日 アマツバメ
26日に現れたハリオアマツバメの群れの中には、アマツバメとヒメアマツバメが混ざり、
日本で確認できるアマツバメ類を一度に観察することができました。






161023月とサシバ1
                            2016年 10月23日 月とサシバ
ところで、観察時間帯に月が昇っていることもあり、
月とサシバがコラボる幻想的な場面に出会うこともあります。






161026月とサシバ1
                                                 2016年 10月26日 月とサシバ
同じ空に月とサシバが同居?している光景は、サシバが宇宙空間を飛んでいるようにも見えます。







161026月とサシバ2
                            2016年 10月26日 月とサシバ







161026サシバ幼鳥7
                                                  2016年10月26日 サシバ幼鳥
さて肝心のサシバ渡りですが、10月も末となりてっきり徐々に数を減らすと予測していたのですが、
ここに来て再び大きな数で現れました。

10月26日  802羽
10月27日  720羽



161026サシバ幼鳥3
                                                  2016年10月26日 サシバ幼鳥
印象では群れの多くが幼鳥で構成されているようです。







161026サシバ幼鳥1
                                                  2016年10月26日 サシバ幼鳥
ちなみに宮崎県金御岳の調査は10月20日に終了しており、最後に1000羽を超える群れが飛去したのは10月11日でした。
あれから既に2週間以上経過していますが、なぜ今ごろ・・・?

おそらく、10月中旬まで奄美地方の天候が悪く雨の日が多かったため、
経験が浅くまだ力の弱い幼鳥達は、無理をせず安全に渡れる天候になるまで待っていたのではないかと想像しています。



161026サシバ幼鳥2
                                                  2016年10月26日 サシバ幼鳥
何か他に考察がございましたら、ご教示頂ければと思います。







161026サシバ幼鳥3
                                                  2016年10月26日 サシバ幼鳥
いずれにしても、一日でも長くサシバの渡りを観察することができるのは、
大変喜ばしいことです。







161026サシバ幼鳥4
                                                  2016年10月26日 サシバ幼鳥









161027サシバ群れ
                             2016年10月27日 サシバ群れ
サシバは大きな群れで現れ、「おつかれさま!」と声を掛けてくれたのだと
勝手に解釈しました。






161025コサメビタキ
                                                  2016年10月25日 エゾビタキ
狭い山頂ですが、極たまに渡りの途中のヒタキ類が羽を休めています。







161026オオキイロトンボ
                          2016年10月26日 オオキイロトンボ
山頂ではトンボの数も増え、秋の深まりを感じています。


2016年(Autumn)秋期 名護岳タカの渡り調査記録




  1. 2016/10/27(木) 17:08:55|
  2. タカの渡り
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2016年 名護岳 秋期タカの渡り調査 その6

161016サシバ幼鳥2
                                                  2016年10月16日 サシバ幼鳥
気が付くと渡りの主役はアカハラダカからサシバにすっかり変わってしまいました。







161016サシバ幼鳥1
                                                  2016年10月16日 サシバ幼鳥
サシバはアカハラダカと違い、まだ暗い早朝から渡り始めます。







161016サシバ幼鳥3
                                                  2016年10月16日 サシバ幼鳥
だから早朝のサシバはこんな感じになります。







161016サシバ幼鳥4
                                                  2016年10月16日 サシバ幼鳥
当然観察者の私もサシバに合わせて早起きになり、毎日が・・・ねむい。







161016サシバ幼鳥5
                                                  2016年10月16日 サシバ幼鳥
でも、お陰で早朝のサシバを拝むことができて、清々しい気持ちになります。







161018サシバ群れ
                 2016年10月18日 屋我地島をバックに渡るサシバの群れ
タカの渡りは毎年観察していますが、
アカハラダカやサシバが私の眼の前を悠々と旋回し、
空高く舞い上がり、南の彼方へ消えるのを見ていると
毎年地球規模で旅をする彼らに対して、畏敬の念をいだいてしまいます。




161016サシバ群れ2
                            2016年10月16日 サシバの群れ
ところで、今年のサシバの渡りも既に終盤に差し掛かってしまいましたが、
残念ながらここ名護岳では、今年も例年通りあまり沢山は確認できていません。






161017サシバ
                                                    2016年10月17日 サシバ
南西諸島では徳之島や宮古島(伊良部島)は、移動ルートの中の中継地点で、
サシバが集中し羽を休める場所になっているのに対し、
名護は通過地点に過ぎず、前日羽を休める個体も少ないからです。
また、移動中の全てのサシバが沖縄島の上空を通過する訳ではなく、あるものは離島の上空を、
またあるものは海上を通過していると考えられるからです。



161016サシバオス1
                                                  2016年10月16日 サシバオス
それでも、こんなに間近に美しいタカを観察することができるのですから、







161016サシバオス2
                                                  2016年10月16日 サシバオス
私はそれだけでも、ラッキーだと思っています。







161018サシバオス
                                                  2016年10月18日 サシバオス
また一つのシーズンに渡りは十数日続きますが、一シーズンを一回と捉えているので、
死ぬまでにあと何回タカの渡りが体験できるのかという想いで、観察に取り組んでいます。






161019ハヤブサオス
                                                 2016年10月19日 ハヤブサオス
今日は山頂にハヤブサも顔を出してくれました。
予想外の来客があるのも、観察の楽しみの一つですね。


2016年(Autumn)秋期 名護岳タカの渡り調査記録






  1. 2016/10/19(水) 18:47:17|
  2. タカの渡り
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2016年 名護岳 秋期タカの渡り調査 その5

161010アカハラダカ幼鳥
                                               2016年10月10日 アカハラダカ幼鳥
名護岳では本日(10月11日)までのアカハラダカの飛去数が15744羽となり、過去最高の記録を更新し続けています。
これまで7000羽を超えたことがなかったことを考えると、驚くほどの増加です。

過去の飛去数は以下の通りです。

2016年  15744羽(10月11日現在)
2015年  6510羽
2014年  1974羽
2013年  4999羽
2012年   898羽
2011年  6688羽
2010年  4714羽
2009年  5532羽
2008年  3209羽

16109アカハラダカ群れ
                        2016年10月9日 アカハラダカ幼鳥の群れ
また、名護では例年アカハラダカの渡りのピークは9月末でしたが、
今年は10月に入ってからピークを迎えました。

対馬の今年のピークが例年通り9月半ばだったことを考えると、
今年は随分ゆっくり渡っている印象です。
おそらく台風や長雨で一気に南下出来なかったのでしょう。


161005アカハラダカ2
                           2016年10月5日 アカハラダカ群れ
今期は写真のように大きな群れが、連日のように現れました。
ちなみにこの写真の群れは611羽。






161005アカハラダカ群1
                                                2016年10月5日 アカハラダカ群れ
そしてこの写真の群れは、1000羽。
ファインダーにはその一部しか入らないほどの大きな群れでした。






16109サシバメス
                                                   2016年10月9日 サシバメス
ここに来てサシバもようやく姿を見せるようになりました。







161005ミサゴ
                              2016年10月5日 ミサゴメス
サシバが姿を見せ始めると、少しずつミサゴも渡って来るようになりました。







16109コシアカツバメ
                                                 2016年10月9日 コシアカツバメ
山頂では渡っているものは何でもカウントしており、
今期はこれまでに700羽近いツバメをカウントしていますが、
先日たまたま撮影した写真の中に、コシアカツバメが写っていました。





161011サシバ_アカハラダカ1
                                              2016年10月11日 サシバ+アカハラダカ
今のところ渡りの主役はアカハラダカですが、サシバの数も徐々に増え、互いの群れが混じる場面も出て来ました。







161011サシバ_アカハラダカ2
                                              2016年10月11日 サシバ+アカハラダカ
この写真にはサシバが4羽、アカハラダカが1羽写っています。







161011サシバ_アカハラダカ5
                                              2016年10月11日 サシバ+アカハラダカ
この写真にはサシバが7羽、アカハラダカが6羽写っています。







161011サシバ_アカハラダカ4
                                              2016年10月11日 サシバ+アカハラダカ
写真を見ると、アカハラダカはサシバの約半分の大きさしかないことがよく判ります。

これを見る限り、この2種類のタカを見分けるのも、難しくはないように思われるかもしれませんが、
手前にアカハラダカ、奥にサシバがいて、複数の個体が飛び交っていると、見分けるのは大変です。




161101アカハラダカ_サシバ
                                              2016年10月11日 サシバ+アカハラダカ
これまで私が観察したタカの群れの多くは、複数の種類のタカが渡りをともにしても、群れが複雑に混じり合う印象はありませんでしたが、
本日のサシバとアカハラダカの群れは見事にごちゃ混ぜ状態で、種を分けながらカウントするのに大変苦労しました。
正直本日のカウントがどこまで正確なのか・・・?





161011サシバ×2
                               2016年10月11日 サシバ
晴れで北風が吹いてくれれば、サシバも順調に渡ってくれると思うのですが、
飛来地ではぐずついた天気が続いているようです。






161011サシバメス
                                                  2016年10月11日 サシバメス
サシバの大きな群れも待ち遠しいのですが、アカハラダカの渡りもまだまだ見ていたい。
そんな欲張りな私です。


2016年(Autumn)秋期 名護岳タカの渡り調査記録



  1. 2016/10/11(火) 19:08:30|
  2. タカの渡り
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2016年 名護岳 秋期タカの渡り調査 その4

160930アカハラダカオス1
                                                2016年9月30日 アカハラダカオス
このところ沖縄地方では立て続けに台風が接近していますが、
その台風の合間をぬうようにアカハラダカが渡っています。

この3日間の名護岳でのアカハラダカの飛去数は以下の通りです。
9月30日 853羽
10月1日 2000羽
10月2日 594羽

160930アカハラダカオス亜成鳥1
                        2016年9月30日 アカハラダカオス亜成鳥
今年は出だしが例年と比べ遅く、また渡りに適した天候の日が少ないのですが、
その数少ない渡り日和に集中するかたちで、アカハラダカは渡りを行なっています。






160930アカハラダカメス1
                                                2016年9月30日 アカハラダカメス
ハト大のアカハラダカは、カラス大のサシバに比べ非力なためか、その渡りは天候に大きく左右されます。

渡りのコンディションとしては、快晴で程良く北寄りの風が吹く日がベストで、
朝から快晴の日は、上昇気流が発生する前の6時台から、タカ柱を作らず羽ばきながら群れで飛去しています。




160930アカハラダカ幼鳥1
                                                2016年9月30日 アカハラダカ幼鳥








160930アカハラダカ幼鳥2
                                                2016年9月30日 アカハラダカ幼鳥








161001アカハラダカ群れ4
          2016年10月1日 屋我地島、古宇利島をバックに渡るアカハラダカの群れ

この写真は、屋我地島をバックにタカ柱を作るアカハラダカの群れで、103羽が写っています。






161001アカハラダカ群れ3
                 2016年10月1日 グライディング中のアカハラダカの群れ

群れのカウントのは、一般的に写真のように一方向に滑空するタイミングで行なわれますが、
私の場合写真のように数が多いと誤差が出るので、
写真を撮り後でPCで画像を拡大しながら、一羽づつ数えています。




161001アカハラダカ群れ2
                          2016年10月1日 アカハラダカの群れ








161001アカハラダカ群れ1
                          2016年10月1日 アカハラダカの群れ








161001アカハラダカ2
                                                  2016年10月1日 アカハラダカ








161001アカハラダカメス1
                                                2016年10月1日 アカハラダカメス








161001アカハラダカメス2
                                                2016年10月1日 アカハラダカメス








161001アカハラダカメス3
                                                2016年10月1日 アカハラダカメス








161001アカハラダカ幼鳥1
                                                2016年10月1日 アカハラダカ幼鳥








161001アカハラダカ幼鳥2
                                                2016年10月1日 アカハラダカ幼鳥








161002ミサゴ
                                                     2016年10月2日 ミサゴ
沖縄島には越夏するミサゴもいますが、今の時期は多くのミサゴが北から渡って来ます。
このミサゴはメスの成鳥でしょうか? ピヨピヨと大きな体には似合わないかわいい声で鳴きながら渡っていました。






161002ツミ×カラス
                                 2016年10月2日 リュウキュウハシブトガラスに襲いかかるツミ幼鳥
昨日の早朝、台風の風に乗って遊んでいたリュウキュウハシブトガラスに、
地付のツミ幼鳥が襲いかかっていました。
相変わらず気性の荒いおちびちゃんです。

さて、本日3日から台風18号が接近するため、タカの調査はしばらくお休みです。
予報によると935hPaの勢力のまま沖縄島の南をかすめ、久米島方面に向かうようです。

沖縄島に強い勢力の台風が接近するのは、2014年7月以来2年ぶりです。

強風によるタカへの被害も心配ですが、沖縄島周辺のジュゴンの餌場への影響もかなり心配です。
近年の台風の襲来頻度と強度の増加が、
ジュゴンの餌場となる海草藻場が縮小する大きな要因と考えられるからです。



これまでの記録は、以下をクリックすると確認できます。
2016年(Autumn)秋期 名護岳タカの渡り調査記録


  1. 2016/10/03(月) 08:22:14|
  2. タカの渡り
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プロフィール

細川太郎

Author:細川太郎
名護に住み、身近な自然のすばらしさに日々感謝しています。宝物は意外と自分の足下にあるものです。

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