名護・自然観察日記

名護で出会った生きものを中心に紹介します。

ジュゴンの海に油状漂着物 その1

180210漂着油1

2月8日に今帰仁村や本部町の海岸に油状の塊や油が付着したペットボトルが漂着したとの記事が、
本日2月10日付けの琉球新報に掲載されました。

https://ryukyushimpo.jp/news/entry-662845.html

この海域は絶滅が危惧される日本のジュゴンが確認される数少ない生息地であることから、
本日、早速現地を確認して来ました。



180210漂着油2

今帰仁村の崎山以西は既に漂着が確認されていたので、
私は名護市屋我地島を南から北に向かって順に浜を確認して見ました。

屋我地大橋を超えて、屋我地ビーチの手前を歩いて確認しましたが、それらしきものは確認できず、
少し北に移動して済井出ビーチの南を見ましたが、ここでも確認されず。

さらに北に移動し済井出集落前の浜を調べてみると、漂着ゴミが溜まった場所に、
油が付着したペットボトルがありました。


180210漂着油3

油状の塊は確認できませんでしたが、
海面に浮き風の抵抗を受けやすいペットボトルが先に漂着したのかもしれません。






180210漂着油4

その後、屋我地漁港では 0本

愛楽園では油付着ペットボトル 4本

さらに北の古宇利島へ行き、ハートロックの海岸に行くと、油付着ペットボトル 11本

北風が続くこの時期は、やはり北側の浜に漂着が多いようです。



180210漂着油5

続いて隣のトケイ浜へ行ってみると、今帰仁村の職員さんがちょうど回収作業を行なっていました。







180210漂着油6

ここでは油状の塊が1つ回収されていましたが、歩ける範囲を表面観察したところ他に油状の塊は確認できませんでした。

ところが、観察を終え長靴を脱ぐと靴底には油がべっとり。
どうやら砂の下に表面から確認できない油の塊が埋もれていたようです。

鹿児島県が作成した回収マニュアルには、回収時の服装として、長靴にはレジ袋を履かせることが載っていたのですが、
表面的に油の塊が確認できなかったので、省略したのがまずかったようです。

回収作業は自己流ではなく、是非こちらの回収マニュアルを参考にしてください。

https://www.pref.kagoshima.jp/aq01/documents/64043_20180207185504-1.pdf


180210漂着油分布図

今回、回収・確認できた油状漂着物の分布は上の図の通りです。
昨日、今日と南寄りの風だったので、本格的な漂着は明日以降になると思われます。

帰りに今帰仁村役場に寄り、回収物を預け話を聞くと、
2月14日に沖縄県と関係自治体が対策について話し合うとのこと。
本日は古宇利島の北側を海保のヘリコプターが低空で飛ぶのも確認できました。

奄美では油の塊を飲み込んで死亡したアオウミガメが確認されており、沖縄でも生物への影響が懸念されます。
特にこの海域は絶滅が危惧される日本のジュゴンの生息地で、浅場に広がる海草藻場は重要な餌場になっています。

大潮の干潮時に、油状漂着物が海草藻場を汚染するのではないかと心配です。

しばらくは、モニタリングを続けるつもりです。




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  1. 2018/02/10(土) 19:40:35|
  2. ジュゴンの海
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
<<ジュゴンの海に油状漂着物 その2 | ホーム | 治療中のサシバ>>

コメント

感謝します。

ジュゴンの住む海域にこのような漂着物が流れ着いていることに衝撃を受けております。
行政も動いているようですが、こうして現地から情報を発信して頂けること、そして除去作業に従事されていることに心から感謝申し上げます。
私たちも何らかの清掃作業を行いたいと考えていましたのでたいへん参考になりました。
  1. 2018/02/13(火) 20:08:27 |
  2. URL |
  3. 手登根安則 #vxqPQaNc
  4. [ 編集 ]

コメントありがとうございます。

今後沖縄島の主に西海岸に広く漂着が増えると思われますので、
それぞれの地元での回収作業が重要になってきそうです。

県も早急に対策が示して頂きたいと思います。
  1. 2018/02/14(水) 07:44:39 |
  2. URL |
  3. #1hPY2JEM
  4. [ 編集 ]

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