名護・自然観察日記

名護で出会った生きものを中心に紹介します。

ジュゴンの海 その6

170527干出藻場1

今年も春の大潮に合わせて、ジュゴンの海を歩いて来ました。
この辺りの本日の最低潮位は-17.1cm! いい感じです。






170527干出藻場8

今が旬のモズクも、ボウバアマモやリュウキュアマモと一緒に干出していました。







170527干出藻場7

大潮の干潮時に天気がよいと、干出した海草の葉が黒く枯れますが、
今日は適度に雲があり、その心配もなさそうです。






170527干出藻場4

ウミヒルモよりも一周り大きなオオウミヒルモは、砂地にすくっと立っていました。







170527干出藻場5

ヒザ下まで浸かりながら藻場を歩いていると、イボハタゴイソギンチャクの中にアカホシカニダマシを見つけました。
アカホシカニダマシはカニの姿に似たヤドカリの仲間。イボハタゴイソギンチャクと共生関係にあります。






170527干出藻場2

本日のお目当てはこれ。ジュゴンの食み跡です。
普段は泳がなければ観察できないこの食み跡も、今日は歩いて観察できます。






170527干出藻場3

ジュゴンは海草を地下茎ごと掘り起こして食べるので、
食べ跡はこのように砂地が筋状に露出します。






170527干出藻場9

筋状に砂地が白く露出している部分は、全てジュゴンが海草を食べた跡です。







170527干出藻場10

今回は干出したシーグラスベッドにも、ジュゴンの食み跡を沢山確認するこよができました。







170527干出藻場12

ジュゴンの食べ跡はこのように溝状になるので、
英語ではジュゴントレンチ = ジュゴンの溝と呼ばれています。






170527干出藻場11

溝は深いものでは4cmにもなるので、ジュゴンが集中的に海草を食べた場所は、この様にぼこぼこになりますが、
ジュゴンの食事で海草藻場は適度に撹乱され、生物多様性にも貢献していると思われます。






170527干出藻場13

潮が満ち始めると、溝状の食み跡の中に海水が流れ込んできました。
もう少し粘って、海水で満たされた食み跡の写真を撮りたかったのですが、
これ以上ここに留まると、岸まで歩いて渡る途中でパンツが濡れそうだったので、諦めて戻ることにしました。

案の定沿岸トラフは川のような流れで、足が取られそうでした。



170527干出藻場14

浜に戻るとグンバイヒルガオが力強く咲いていましたが、
その奥で移入種のモクマオウが着々と成長し始めたのが気がかりです。














  1. 2017/05/27(土) 19:18:23|
  2. ジュゴンの食み跡
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2017年 やんばる その1

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                                                 2017年5月15日 ヤンバルクイナ
やんばるへ鳥見に行ってきました。
先日のやんばるは天気予報がはずれ、雨の中車の窓も開けられず山の中をただただ移動するだけでしたが、
今回は午前中はなんとか晴れ、沢山の鳥たちを見ることができました。




170515ヤンバルクイナ2
                                                 2017年5月15日 ヤンバルクイナ
先日ヤンバルクイナの野犬被害の報道があった楚洲へも行ってきましたが、
かつてあれほど見られたヤンバルクイナは、報道を裏付けるかのように皆無でした。
問題となっている野犬も見かけましたが、楚洲から離れた山中でした。
行動範囲が広い野犬による被害であれば、隣りの伊部や安田地区でも減少しそうですが、
同地区ではヤンバルクイナの姿声とも確認できましたが、楚洲では鳴き声すら聞かれませんでした。



170515ヤンバルクイナ1
                                                 2017年5月15日 ヤンバルクイナ
ヤンバルクイナは警戒心が強い鳥だったため、研究者の発見が1981年と遅かったことを考えると、
楚洲のような開けた場所に出没すること自体不自然な状態だったのかもしれません。
交通事故防止のための道路脇の除草、清掃、白線などの効果もあったはずですが、
野犬による被害だけで楚洲の個体数が4年間に10分の1までに減少するとは、にわかには信じられません。




170515ホントウアカヒゲ3
                                             2017年5月15日 ホントウアカヒゲ メス
ヤンバルクイナとは対照的に、ホントウアカヒゲは沢山確認することができました。
地上で餌を探すことが多いホントウアカヒゲ。個体数が増加しているのかは知りませんが、
マングース対策事業の成果が上がっていることを感じました。





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                                             2017年5月15日 ホントウアカヒゲ メス
メスは尾羽を立てて踊り、オスは澄んだ美しい声で歌っていました。







170515ホントウアカヒゲ2
                                             2017年5月15日 ホントウアカヒゲ メス








170515リュウキュウヤマガメ
                                              2017年5月15日 リュウキュウヤマガメ
道ではリュウキュウヤマガメが日なたぼっこ。







170515リュウキュウヤマガメ2
                                              2017年5月15日 リュウキュウヤマガメ
後ろ脚には歩くのにも邪魔そうな、6〜7mmほどの大きなダニがついていました。







170515ノグチゲラ1
                                                2017年5月15日 ノグチゲラ メス
ノグチゲラも姿、鳴き声、ドラミングと複数の箇所で確認できました。







170515ノグチゲラ2
                                                2017年5月15日 ノグチゲラ メス
この時期は子育ての真っ最中。しばらくはやんばる通いが続きそうです。






  1. 2017/05/16(火) 12:27:06|
  2. ホントウアカヒゲ
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2017年 リュウキュウアカショウビン その1

170507リュウキュウアカショウビン3
                                           2017年5月7日 リュウキュウアカショウビン
今年もリュウキュウアカショウビンの繁殖の季節が訪れました。

今年の初鳴きは4月5日と例年より早かったのですが、この春は寒い日が多く、
暖かい南の島から渡って来たリュウキュウアカショウビン達も、戸惑っていたかもしれません。

また今年の春は雨が少なく、県内のダム貯水率も5月3日の時点で45%を下回り、
落ち葉の下に産み落とされたイボイモリの卵が干涸びる恐れがあったので、
川の水を汲んで掛けてあげたほどでした。


170507リュウキュウアカショウビン1
                                           2017年5月7日 リュウキュウアカショウビン
そんな気まぐれな天候も、ここに来てようやく梅雨の走りを思わせる雨の日が増え、
鳥達の餌となる小動物が増える、うるおいの季節が始まりました。

昨年4羽の雛が巣立った営巣木で、今年も営巣してくれるかとチェックしているのですが、
何時倒れてもおかしくない状況を感じ取ったのか、今のところ営巣の気配はありません。

また、昨年からマークしていた別の営巣木も、春を迎える前に倒れてしまいました。


170507リュウキュウアカショウビン2
                                           2017年5月7日 リュウキュウアカショウビン
そんなこんなで、ここ数日は新たな営巣木を探すべく森を回っていたのですが・・・いましたいました!
昨日は求愛行動をとるカップルが、
また、本日は別のカップルが巣作りする姿が確認できました。






170507リュウキュウアカショウビン4
                                           2017年5月7日 リュウキュウアカショウビン
アカショウビンは約10日掛けて5〜7個の卵を産むそうなので、
抱卵するまで、そっと待つことにしました。







  1. 2017/05/07(日) 18:44:00|
  2. リュウキュウアカショウビン
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名護岳の4月

170415イルカンダ

タカの渡り調査は継続中ですが、この時期の名護岳の様子も紹介します。
写真はイルカンダの花ですが、森のあちらこちらで咲いています。






170421イルカンダ1

イルカンダの花が咲くと、見慣れた亜熱帯の森がジャングルのような景色になるので、
とても好きです。






170421イルカンダ2

落ちた花弁や、焼けたオイルのような臭いを頼りに探すと、見つけることができます。







170409オオシマカクムネベニボタル

4月の前半は、森の中薄暗い場所や山頂のような明るい場所でも、写真のオオシマカクムネベニボタルに出会うことができます。
15mm程度の大きさですが、鮮やかな紅色をしているので、少し注意して探せば見つけることができます。






170424オキナワルリチラシ1

4月はオキナワルリチラシの繁殖期でもあります。







170424オキナワルリチラシ2

オキナワルリチラシは、クシ状でくるんとした触角と、ビビッドなブルーと反対色のイエローをまとった、
おしゃれな蛾の仲間です。






170424オキナワルリチラシ3

タカの出現を待っている山頂で、オキナワルリチラシが頻繁に飛び回ると、
飛びものに反応してしまう悲しい性で、ついついレンズを向けてしまいますが、
サイズも小さく、不規則に飛ぶので、ファインダーに納めるのもひと苦労です。






0Y8A1026.jpg

今年は2年ぶりに写真のミゾゴイに逢うことができました。
繁殖のために北上する途中で名護岳に寄ってくれる、いつもの個体だと思います。
残念ながら今回は撮影には至りませんでしたので、2年前の写真をアップしました。






  1. 2017/04/25(火) 16:02:24|
  2. イルカンダ
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2017年 名護岳 春季タカの渡り調査 その1

170330サシバ1
                                                     2017年3月30日 サシバ
今年も3月12日よりタカの渡り調査を行っていますが、数も種類も少なめです。







170330サシバ2
                                                     2017年3月30日 サシバ
もう少し渡ってくれると,調査にも張り合いが出てよいのですが、
名護岳の春は毎年こんな感じなので、特に落胆もせず、
記録を付けることこと自体に意味があると思いつつ、





170330サシバ群れ
                                                   2017年3月30日 サシバ群れ
それでもやっぱりもっと大きな群れが見たい・・・







170404サシバ幼鳥1
                                                    2017年4月4日 サシバ幼鳥
そんな春のタカの渡りなので、サシバが近くを飛んでくれるだけでもうれしくなります。







170404サシバ幼鳥2
                                                    2017年4月4日 サシバ幼鳥








170408サシバ1
                                2017年4月8日 サシバ
今日のサシバは特に近かったし、







170408サシバ2
                                                     2017年4月8日 サシバ
かわいく、







170408サシバ3
                                2017年4月8日 サシバ
美しく、







170408サシバ4
                                                     2017年4月8日 サシバ
そして、かっこよかった。







170408サシバ5
                                                     2017年4月8日 サシバ
そんなタカの姿を間近で見るのも、タカの渡り調査の魅力の一つですが、
何よりもタカ達が地球規模で移動している姿をこの目で見届ける感じがいいのです。






170312ミサゴ1
                                                   2017年3月12日 ミサゴメス
今期サシバの次に多く確認しているのが、このミサゴです。
3月12日は約2時間で9羽が渡って行きました。






170404ミサゴ
                                                    2017年4月4日 ミサゴオス
二枚の写真を見比べると、オスメスの模様の違いが良く分かります。







170330ツミメス1
                                                    2017年3月30日 ツミメス
このツミは繁殖期のディスプレイフライト中の地付のツミです。







170330ツミメス2
                                                    2017年3月30日 ツミメス
地付ツミのディスプレイフライトは、毎年この時期に確認できますが、






170330ツミメス3
                                                    2017年3月30日 ツミメス
おそらくこの後、渡りのツミも入ってくるはずです。

その他、アマツバメ類も期待しているのですが、今年は今のところ少なめです。


2017年(Spring)春期 名護岳タカの渡り調査記録






  1. 2017/04/08(土) 18:53:38|
  2. タカの渡り
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細川太郎

Author:細川太郎
名護に住み、身近な自然のすばらしさに日々感謝しています。宝物は意外と自分の足下にあるものです。

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